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珈琲の力

  • Posted by: 下村バリスタ
  • 2011年4月14日 09:27
3月11日に発生した関東東北大震災。あれからもう1ヶ月も経ちました。

あらゆる情報が網羅するこの国に、混乱を覚えながらも必死で生きている人々。

絶望的な気持ちと希望を併せ持つ、そんなどうしようもない状況下で、珈琲に携わる者として、とても感動的なお話を聞かせていただくことができました。

下記、私の勤務します東洋ベバレッジ(株)shakers cafe loungeの代表取締役の体験談を抜粋します。

3月30日、関東東北大震災の復興ボランティアとして宮城県東松島を訪れました。
地震発生後3週間が経った後、被災地の状況は少しずつ改善されているとはいえ、まだ電気も無い中、約500人の方が小学校の校舎や体育館で生活をされています。

被災地.jpg


これからの生活の基盤作りのため今回現地に赴く際、先導して下さる増田善治教授がコーヒー一式を持参されていることを知ります。

「悲惨な生活を強いられている被災地でコーヒー??!!」
浮世離れした考えにピンとこないまま同行しますが、教授は選りすぐりのスペシャリティーコーヒー豆と手挽きのコーヒーミルを取り出し、避難施設の片隅で子供たちを集めて講習会を始めました。

子供たちが活き活きとコーヒーを淹れだすと、瞬く間にこどもカフェのできあがり。
次々と人が集まってきます。
「なんだか元の生活に戻った様です。」と、涙を浮かべてお礼を言ってくださる方、カップ片手に椅子を引き、少しずつ私たちに話しかけてくださる方。

皆さんの顔に笑顔が溢れるのを見て私は驚きを隠せませんでした。

ただの一杯のコーヒーなのに。

でも、心を込めて淹れたコーヒーは本当に人々を幸せにしたのです。

コーヒーを注ぐ少年.jpg


「コーヒーで繋がる人々の心」なんて安っぽい広告のようですが、私は実際に一杯のコーヒーが持つ力を体験したのです。

コーヒーを通じて被災者の方々と心を通い合わせることが出来ました。
ボランティアというのは難しいもので、何でもやればプラスになるというわけではないのです。
与えようとする者と受ける者、関わる者の利害が合致して初めて成功するのです。

いみじくもコーヒーに携わる仕事をしている私にとって、この体験を通して自分自身が救われたような気がしました。
私にも出来ることがある!
「美味しいコーヒーを皆さんに届けたい。毎日当たり前のように飲んでいるコーヒーの大切さを分かってもらいたい。」

以上が、弊社社長の体験談です。

帰阪してすぐに話を聞いた時には、被災地で水の心配もあるのにコーヒーですか!!??と疑問に思いましたが、水道は復旧されている地域も多いようです。

私はコーヒーと関わって生きてきた中でこれまで、幾度となくその魅力にとり憑かれ、そして計り知れない感動を与えられてきました。

今現在の私がコーヒーから学ぶべきことは、何事にも感謝し、感動し、気持ちを共有すること、そしてそれが出来るんだ!!という事。そんな気がしました。


下村




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